前回の記事で、プロペシアの購入先をクリニックから病院/薬局に変更した、という話を書きましたが、病院/薬局の方が支払い総額がかなり高かったです。
当然、クリニックでは薬以外の部分(オリジナルのサプリメントや、施術等)が利益を取る部分だと思いますので、薬代は最低限に抑えており、単純に病院/薬局と比較することはできません。しかしながら、今回改めて薬代以外の部分の費用を感じる良い機会でしたので、明細書や領収書を確認しながら、どんな費用がかかっているのか、節約できる部分は無いのかを考えていきたいと思います。
今回自分が行ったのは、病院と薬局が別のタイプ(病院で処方箋を出してもらい、薬局で処方箋を出して処方してもらう)のところです。以下に記載していきます。
※薬局などの壁には、「調剤報酬点数一覧表」のように診療点数が貼ってあると思いますので、待ち時間で暇な時などに確認してみてください。
【病院】
保険区分:私費
負担割合:100%
—
初診料:282点
処方せん料:68点
→合計:350点
→合計支払額:3,780円(350点x10円x1.08)
【薬局】
費用区分:自費
負担割合:10.8割
—
<調剤技術料>
調剤基本料:41点
調剤料(内服薬調剤料(90日分)):89点
<薬学管理料>
薬剤服用歴管理指導料(処方せんの受付1回につき・手帳記載なし):34点
<薬剤料>
プロペシア錠1mg(90錠):2,250点
→合計2,414点
→合計支払額:26,070円(2,414点x10円x1.08)
まず【病院】の方から確認していきます。
・初診料:282点
→この病院には久しぶりに訪れたため「初診料」として扱われ、値段が高めです。次回以降は「再診料」として点数(値段)が下がるようです。(再診料は73点のようです。(200床以上の病院のため))
※今回、プロペシアを90錠(3か月分)出してもらいましたが、それ以上も処方することは可能とのことでした。ただしその場合は、再度「初診」扱いになるので勿体ないよ、とのアドバイスを貰い、「再診」扱いになる90錠にしました。
>診療報酬点数表にも記載があるので点数としては妥当。プロペシアの処方だと初診料とか再診料を取らない病院やクリニック等はあるようですが、大きめの総合病院なので徴収されるのは仕方ないと思われます。これが嫌なら、初めに通っていたクリニックに行けばよい、という話ですので。
・処方せん料:68点
>こちらも診療報酬点数表に記載があります。上記と同じ理由で、大きめの総合病院なので徴収されるのは仕方なし。
ということで、プロペシア処方には保険が効きませんので上記の費用についても全額負担+消費税がかかりますが【病院】についてはとりあえず妥当、という結論。
次に【薬局】の方を確認してきます。
調剤基本料:41点
→いわゆる大きめの総合病院の隣にある「門前薬局」に見えるのですが、41点は妥当なのでしょうか・・・?
「処方箋がひと月4000枚を超えており、その内特定機関からの集中率70%以上」→25点
「処方箋がひと月2500枚を超えており、その内特定機関からの集中率が90%以上」かつ「24時間開局届出なし」→25点
「処方箋がひと月2500枚を超えており、その内特定機関からの集中率が90%以上」かつ「24時間開局【要届出】」→41点
>自分は24時間やっている薬局でなくても全然かまわないので、別の薬局も選択肢に入れてみます。
調剤料(内服薬調剤料(90日分)):89点
→出してもらう薬の日数によって、点数が決まっている項目です。プロペシアの錠剤を箱から出して90錠にまとめて袋に入れるだけなんですけど・・・。
>病院と薬局が分離されているシステムでは決まっている項目のようなので、余地はなさそう。病院内で薬を処方してくれる「院内処方」の病院を選ぶことが、医療費の節約になりそうです。
・Yahoo!知恵袋(医療費の節約方法)
薬剤服用歴管理指導料(処方せんの受付1回につき・手帳記載なし):34点
→薬局に入るとすぐに「おくすり手帳はお持ちですか?」と聞かれました。「持っていないけど、他の薬は飲んでいないから要らない。作るとお金かかるのですか?」と聞くと、「作るのにお金はかからないんですが・・・」とのことで作りませんでした。
>結果としては、自分の場合は今回は正解かも。「おくすり手帳」をその場で作ったり、持っていったりすると41点、持っていかないと34点ということになっています。これは2012年に改定され、おくすり手帳が不要な場合は点数が低く設定されています。自分の場合はここ1年くらいでプロペシアしか飲んでいませんので、特に飲み合わせ等を指導してもらう必要も薄いです。ただし、色々な薬を飲んでいる方は、きちんと「おくすり手帳」等で薬の処方時にチェックしてもらうことが必須だと思います。
プロペシア錠1mg(90錠):2,250点
→1錠あたり25点(250円(税抜))です。
>クリニックで1ヶ月ごとに入手していた際は、1錠あたり約215円(税抜)だったので、他の薬局だと安価になるのかどうかや、先日発表されたプロペシアのジェネリック「ファイザー」では、いくらになるのか等を調べてみたいと思います。
今回は以上です。プロペシアの処方に関しては、病院と薬局が分かれている場所での処方は、お金の面ではあまり良い選択ではないことがわかりました。少なくとも院内処方だと余計な費用がかからなくて良かったので、そのような病院を探すのが良いと思います。
また、今回の自費診療の場合は消費税を丸々取られているので負担が大きいです(社会保険診療にかかる消費税は非課税)。診療報酬点数は消費税増税を補てんするように上げていっているので、自費診療においても二重取りになるので消費税を加算しないでほしいのですが。。。
・日本医師会(今こそ考えよう 医療における消費税問題 第二版)
※こちらは医療機関が消費税分を負担させられていて不公平だ、という主張です。
自分のようなプロペシアの処方の例に限らず、普通に病院にかかる際にも参考にしていただけると幸いです。
※本情報について
2015/7/16現在で、自分が調べたり体験した情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。
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