70歳の方より相談がありました。
現在加入している「医療給付金付定期保険」は5年毎の継続で、現状1.2万円の保険料が更新後は1.7万円に上昇するとのこと。
結論から言うと「更新しない」を選択しました。
契約内容や健康状態によって、事情が全く異なりますので、今回のケースで「更新しない」選択が良いか悪いか、あるいはご自身のケースではどうか等は、じっくりとご検討いただけますようお願い致します。
「更新しない」を選択した理由
・かかりつけ医と相談して、現状の健康状態には差し迫った問題が無さそうなこと
・家計は月々がトントンか少し赤字、貯金はあまり無い状況
・万が一保険契約が切れた直後に何かあった場合は、ご親族が面倒を見ていただける状況
これまで年間15万円弱の保険料支払いが、更新後は年間の保険料支払いが20万円を超えてきます。
2~3年分の支払い額を貯めることができれば、万が一の際の備えになりつつ、健康で過ごせた場合に趣味などにご利用頂いたり、ご自身の葬儀費用として残しておくこともできるようになります。
保険料の自動引き落としのかわりに、毎月定期的に積み立てが行われる定期積立を行うことで無理なく貯金ができるようお勧めしました。
リスクとして押さえておくべきこと
・現状の健康保険の仕組み(高額医療保険制度等)を前提にしているので、今後の少子高齢化によってこの辺りの負担額増加など、制度が改悪された場合には見直しが必要となりますが、貯金額によってある程度耐えられると考えます。
・金銭的な理由で先端医療を受けられないかもしれない、というのは症状が悪化して切羽詰まった時のことを考えると選択肢として保険契約を残しておきたいところではありますが、実際に先端医療を利用する可能性(多くの医療は健康保険の適用となる)と徐々に貯金をしていくメリットのどちらが大きいかで判断をお願いします。
・インフレに備える場合には、月額支払い費用が変わらないのでカバーできていませんが、貯金ではなくインフレ時に価格や利率が上昇する投資対象等への全部ではなく一部振り分けなどを検討していく必要があると思います。
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