以前の記事(【少し明るいニュース】少しずつマスクが買えるようになってきたような気がする2020年4月中旬)にも書きましたが、4月上旬まで全然買えなかったマスクが、(価格は高いですが)買おうと思えば買える状況になってきました。
当方にもアベノマスクはまだ届いていませんし、追加の検品作業に8億円かかっているなどの報道もありますが、首相はアベノマスクのおかげで、マスクの在庫が放出され、一般的に売られるようになった、価格が下がったと成果を強調されておられるようですが本当でしょうか・・・?
・アベノマスクで市中の価格下落? 首相が成果強調も根拠見当たらず (東京新聞)
・大成功!安倍政権による布マスク配布により・・・ (政治知新)
アベノマスクの評価が異なる記事を2つ挙げました。自分の考えは前者ですが、皆さんはどうお考えでしょうか。色々な情報を調べるときは、発信者の素性、目的や意図等をきちんと読まないと不正確な情報に踊らされてしまいますので、ご注意ください。後者の「政治知新」の記事は一見もっともらしいですが、発信者が不明、安倍政権礼賛で、デマ等も発信していたとの記事もありましたので、自分としては見るに値しない、という判断です。その中で絶賛の根拠とされている永山さんのTwitterも少し見ましたが、こちらは特に偏りなどは無く情報発信をされている方、という感想です。
・(参考)以前の記事(溢れる情報を賢く取捨選択すること2) (当ブログ内リンク)
・野党議員をデマ攻撃するサイト「政治知新」に菅官房長官に近い自民党県議の弟が関与、安倍首相「桜を見る会」にも招待 (リテラ)
・デマサイト「政治知新」関係者が安倍首相「桜を見る会」に招待されたり自民党県議だったりが話題に (NAVERまとめ)
マスクに話を戻しますと、困っていると思われるのは、街中で普段マスクを売っていなかったけど、マスク等を販売するようになっていた販売店の方々。マスクの急激な値下がりで、高値掴み/在庫になってしまっていると大変だと思います。損失覚悟で値下げして売り切るか、再度値上がりするのを待つか、投資で値下がりしているときと同じ状況だと思いますので、ご自身の判断でのご対応をお願い致します。
後は消費者の我々も、マスクの価格が値下がりしていると言われていますが、以前と比べれば高騰しているので家計への影響も小さくないと思います。高値の時に箱マスク(50枚)を約4000円で購入した筆者も、後悔はしていませんが今の価格を見ると、少しなんだかなー、という気持ちになります。
結果論ですが、アベノマスクとして海外生産の布マスクを2枚配るよりも、シャープやアイリスオーヤマ等から国産の使い捨てのマスクを買い上げて各家庭1箱(50枚)配り、雇用の創出や今後の供給体制を確立していく方が、良かったのではないかと思います。
・アベノマスク(1世帯あたり布マスク2枚):466億円(予算ベース)
・シャープ等のマスク配布(1世帯当たり50枚):2,980円x5,900万(世帯/事業所)=1,758億円 ※送料含まず。役所に配置しておいて、10万円の申請時に渡す等
試算するとかなり高くなるように見えますが、ウイルス対策効果(布マスク⇔不織布マスク)や、雇用の創出(失業対策)、国内生産体制の整備、安定供給の効果等を考えると費用対効果は悪くないのではないかと考えている今日この頃です。決して小さな額ではありませんが、100兆円の新型コロナ対策の中で、全員10万円配布には12兆円計上されていることからすれば、そんなに法外な額でもないのかな、と思いましたが皆さんはどうお考えでしょうか。
※本情報について
2020/5/17現在で、自分が調べたり体験した情報等を基に記載致しました。
情報の誤り等による不利益等が発生いたしましても、補償等は一切できませんのでご了承下さい。
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